孤独な人
先日の放課後17時頃……ゴンゴンゴンと職員室のドアを叩く音。
ドアを開けると、そこには三角に目がつり上がって今にも殴りかかりそうな形相のおじさんがいた。
「進路指導している教員を出せ」「俺はここのOBだ。進学先がめちゃくちゃになってええんか?」……と。
ここであとは管理職にお任せw
どうやら本校の生徒の下校マナーがなっていなかったらしいので、お怒りのようだ。
……と、思っていたら生徒指導部長が一言。
「あのひと一年前にも来たねー。言ってることもおんなしやったし」
そんな私はクレーマーおじさんから孤独感を感じた。
もし、口を聞いてもらえる相手がいたのなら、わざわざ学校まで出ていって鬱憤を晴らす必要はないだろう。
あの程度の愚痴を言う相手がいない……深い孤独の深淵を垣間見たような気がした。
他にも不登校の生徒で友人関係が上手い生徒はあまりいない。
だいたいがクラスでういてしまい、ひとりぼっちの時間が長くなる。そしてさらに学校に来づらくなる……
孤独は人々の人生に負の影響を与えることが多そうだ。
人は本能的に孤独を恐れているのだろうか。
孤独によって引き起こされたと思われる凶悪犯罪も起こっている。
ひょっとしたら学校で最も学ばせないといけないことは「人間関係の作り方」かもしれない。
孤独な生き方をしなくてもよいように。