そんなことを言われましても
アドバイザー的な外部の方から、「アドバイス」を頂く機会があった。
「もっとこうした方がいい」「こういうことが必要とされている」と、その人は言う。
……あのね、とてもじゃないけどそんなことを言ってるような状況じゃないんですよ……
ということを説明するのにかなり苦労したし、多分わかってもらえてないと思う。
例えると、100mを14秒で走る生徒がいるとする。
アドバイザーは14秒だけを見て、あれやれこれやれ、そうして12秒で走るべきだと言う。
実はその生徒は16秒かかっていたが、血の滲むような努力をし、教員も土日を返上して練習に付き合って、それでようやく14秒でなんとか達成し、心身ともに疲れきってもう走れない生徒なのだ。
外部の方はそこの経緯は知らないし、見ようともしない。
なので言う。
「12秒で走れないのは君の頑張りが足りないからだ」と。
「まだまだ練習が足りない。もっと走れ!」と。
その生徒が生まれつき持病があり、14秒で走ることも奇跡的だということも知らないままに。
まあ、ちょっと盛っちゃったけど外部の方はアラがよく見えるからなのか、「ご指摘」をされることが多いような気がする。
もちろん、こちらも改善すべく頑張る必要があるんだけど、こちらの状況をまったく理解していない状態であーだこーだ言われても、どうも……ね。
こちらの状況を理解しようとしてくれる人、実際に理解できる人、一緒に考えてくれる人、そんな「外部の方」をお待ちしております。
こういう、「現状を理解していないけど口ばかり挟む人」がいたりするので、とてもじゃないけどやってられんから、学校が閉鎖的になる面もあるんだろうなーと思った。