TkMdの日記

忙しさに流されない日々のために。某教員のブログ。

外から見ると

最近、学校関連でいろいろとニュースが賑わっている。

生徒に嵌められてぶん殴った先生やら、虐待親父の恫喝に押されて生徒のアンケートを渡しちゃった教育委員会の人とか……

まあ、事の是非は置いといて、「警察入れてガツンと対処しろ」的な意見も多いようだ。



その、警察やら弁護士やらに入ってもらってガツンとやることに関して。

こっちとしてもガツンとやりたいときも多い。

けど、それは「外の人の意見」なんだよな。

第3者だから軽く言えることなんだよなーと、思う。

どういうことかというと、最近お世話になった理不尽クレーマーさんな保護者の場合、警察を入れて保護者をガツンとやってもらった結果、生徒が不登校になる可能性もある。

それがネタでいじめられる場合もある。

それらを学校が完全に防ぐことはできないし、生徒の事を考えると良い影響はあまり想像できない。

……という思考で教員は大して反撃もせずにクレーマーのストレスの捌け口になってる。

客商売なら変なやつはお断りできるかも知れないけど、学校は転校させる権限なんてないし、実際は公立高校も退学処分なんてできない。

生徒や保護者との関係は卒業するまで続いていくのだ。

関係が続くからこそ、生徒のために無理をしてでも丸く納めようとするのだ。

そんな配慮は意味のないことかも知れないけど、外部からは見えないだろうなーと思う。

みんなが教育を受けてきているので、「みんなが教育評論家」な世の中ですが、現場にいないと解らないこともあるんだよなー。

もちろん、そんなこと解るわけがない人も多いだろうし、学校現場にNOを言う人も必要ですけど。



ま、最近は教員が訴えられることも増えてきてる気がするので、対決するならどんどんやりますけどね。