TkMdの日記

忙しさに流されない日々のために。某教員のブログ。

あなたの隣に

最近、気付いたことがある。

我が部の部活動の生徒の一人がサイコパスっぽい。

去年から知っているけども、最近になってようやく気が付いた。

その生徒の特徴。

①非常に利己的な思考
こっちが「えぇ!?、何でそうなる!?」みたいな感じで、自分の都合のいいような強引に見える思考。
平気で?簡単にばれるような嘘をつく。嘘をついているという自覚すらなさそうだ。
「自分は○○をしっかりやっている。ちゃんとやっていない奴らはダメだ」→他人から見たら「いやいや君はそれ以外やってないですから」
また、自身の結果が悪かったときなどは必ず外部のせいにする。恐らく合理化しているのだろうけど、しょっちゅうの事らしく一部の部員は「はいきたー」とネタ化している。

②他者に対する共感性のなさ
会話をしていて、「そうだねー」という言葉は辞書にはない。会話が「共感しつつ同じ方向を見る」ことはなく、「会話相手と正面から向かい合う」というものになるので、会話の返しが常に自身の意見を言う形となる。
会話をしていて「相づち」を打つことはない。


③他者に対する攻撃性の高さ
人の揚げ足をとるように「○○ができんなんてダメやろ」と、よく直接他の部員に言っている。
だいたい他人のことを言う時は欠点を指摘するような発言となる。
もちろん、矛先はこちらにも向かってくるので適当にいなしてあげる必要がある。
また、言われても反撃しなさそうな後輩を早速見つけたようで、ちょっといじっていた。こういうのは本能的に見つけるのだろうな。
先輩に対してもおまえ呼ばわりしていたので、他者に対する尊敬などもないのだろう。あるのは、上か下かの世界なのだろうな。

④他者に対する高い操作性
これは非常に上手いと言うか、不思議に他の部員が従ってしまう。
命令口調で言う+的確な話し方 によるもののような気がするけど、他の部員がついつい従うことが多くなる。
面白いことに動かされた側の部員に「従わされた感じ」があるようであるが、「拒否する」という空気を読めないことをしない部員が従っている。拒否すると攻撃性が発揮されそうで、拒否する部員がいなくなっているのかも。


以上、これはサイコパスでしょう。

だからと言ってどうこうではないし、凶悪な犯罪をおかすサイコパスもいるけど、ほとんどが犯罪を犯さないサイコパスでしょう。

人口の数パーセントはサイコパスらしいので、そんなに珍しいことでもないし。

他者に対する共感性のなさはアスペルガーと一緒であるが、もっとアスペルガーは不器用だと思う。
アスペルガーは不器用で、他人を操作したりできない事が多そうだし、そんなに利己的ではない気がする。
他者への攻撃性や、自己中心性は「他者が見えないこと」が起源のような気がする。

一方、サイコパス(これもスペクトルで明確な線引きはないのだろうけど)は器用で、不器用さからくる攻撃性や自己中心性ではなく、もともとある攻撃性や自己中心性を形に出来るような気がする。
他者に対する理解力というか、観察は無意識に行っており、非共感的理解力はありそうだ。
自分が嫌われていない(比較的先輩には嫌われていない)という、表情などのノンバーバルなものを汲み取る能力もありそうだ。



ちょっと苦手だったけど、その生徒に対して興味が湧いてきて、最近は観察している。

他者に対して命令口調な部分を逆手にとって、こちらが理屈で命令口調で言うとどうなるか試してみたけど結構すんなり従った。
上下の関係の世界で生きている人間は「上の人間」(正しそうな理屈をつけていた私の側を上と認識したっぽい)の命令には逆らわんのだろうな。

同級生には激烈に嫌われている。
そりゃあ同級生なのに上から目線で攻撃的なことを言ってくる人間は嫌だろう。



まあ、この生徒がこれからどうなるかわからないけど、後輩もできてちょっとは丸くなった気がしているので(もちろん、攻撃性や操作性もばっちり発揮していますが)、今後もどうなるか楽しみだ。



映画やドラマのなかの話だと思っていたサイコパスがこんなにも身近にいたなんて、なんか新鮮。

近所に嫌がらせばかりする住人とか、モンスタークレーマーなんかもサイコパスが多そうだなあ。


ほんと、相づちを全く打たないあたりは「気持ち」とか「思いやり」とかとは異次元の世界に生きているように感じる。
本当に本能的な?脳の器質障害なんだろうなー。