問題の根本
先日、高校の登山部が講習で行った雪山で雪崩に教われて犠牲者が出た。
ニュースでもいろいろと取り上げられている。
個人的には判断ミスもあったとも思う。
が、責任を追求されている「ベテラン教員」ってあくまでも「教員」としてベテランなだけで、「山屋」としてベテランじゃないですよね⁉
山の経験が多少あるかも知れませんが、プロの山岳ガイドなんかと比較すると足元にも及ばないですよね⁉
だいだい教員として働いているくらいだし。
これ、要は部活動の問題だと思います。
教員は基本的に部活動を教えるスペシャリストではない。
が、現場ではいかにもスペシャリストのような扱いをされたり、責任を持たされたりする。
もし今回の登山が体育の授業なら、無理はしていないのではないかと思う。
体育の教員は、プロとして授業をやっているので危機管理は必ず意識している。
が、ちょっとかじっただけの経験者が「ベテラン」としてやっているので危機管理以前に、「知識や経験がないので危険の予知」自体が出来ない状態だったと思う。
というか、現場で危険だという発想を出来ないくらいの力量しかなかった人でしょう。
これ、ほんと他人事じゃない。
私自身も経験のない部活動を担当させられているが、知識や経験がないので「何が危険なのか」が予見できない。
後から「あれは危険だよ」と教えてもらって冷や汗をかいたこともある。
多少経験があろうが、素人を部活動にあてがっていたことによる事故だと感じる。
これを期に部活動の顧問問題(素人がやっていること)に関して、進展してほしい。
「ベテラン教員」の責任問題を言っている人もいますが、あれは素人でしょう。
責任能力のない人に責任を求めてもしょうがないでし。
では、任命した学校、校長に責任があるのか⁉
学校や校長にも責任はあると思うが、問題の根本はそこじゃない。
教員が実質的には強制で部顧問をやる状態なので、学校の判断では専門家を顧問にできる状態ではない。
なので、文科省かどっかは知らんけど、「教員が部顧問をやる」というシステムを変えない人が一番の責任者でしょう。
素人にやらせてるんだから、事故が起こっても当然でしょう。
おそらく、「教員が部顧問」システムはスポーツの普及やら強化やらに文科省は利用したい。
人件費がかかりませんから。
中体連やら高文連やら、今現在それで回っているので代わりを作るのも一朝一夕ではない。
なので、文科省は部顧問システム自体を揺るがせることになるかもしれないので今回の事件にどうするか。
教育委員会とか学校はもちろん「ベテラン教員」を守る。
ボランティアのはずが実質強制で、素人なのにやらされて、何かあったときだけ責任を取らされる部活動なんて誰もやらなくなるから。
もちろん、「ベテラン教員」の判断も甘い。
けど、問題はそこじゃない。
素人に部顧問をさせていることなんだ。
教員が部顧問をしていることなんだ。
(中には専門家で教員の方がしているところもありますが)
教員が部顧問をやっている限り、今回のような素人判断での事故は必ず起きる。
今回は警察が入った。
個人にも罪が問われる。
さぁ、どうなる⁉